Human Life CORD JAPAN

企業理念へその緒が紡ぐ未来 
対談 03

共に歩むパートナーとして、1日でも早く製品化を目指す。

アルフレッサ ホールディングス株式会社 代表取締役社長 荒川 隆治氏

医療用医薬品等卸売事業を中核として医薬品サプライチェーンをグループ一体となって支えているアルフレッサグループ。
アルフレッサ ホールディングス株式会社 代表取締役社長の荒川隆治氏へ、ヒューマンライフコードとの出会いから、パートナーとして共に歩んでいきたいと思ったきっかけなど、代表の原田がお話を伺いしました。

原田:当社は、今年で6周年を迎えました。荒川社長には、最優秀賞&都知事賞を受賞した2019年の東京都ベンチャー選手権の会場にお越しいただいたことを今でもありがたく覚えています。その当時は私の「臍帯で世界を変える」という情熱と根拠のない自信だけでやっておりましたが、なぜヒューマンライフコードを信頼していただき、会社としてご支援いただくに至ったのか、お聞かせいただけますでしょうか?荒川:2018年に、事業開発部の藤巻という若手社員が再生医療の産官学のシンポジウムに参加して原田社長の講演を聞き、非常に感銘を受けて帰ってきたことがヒューマンライフコードという会社を知ったきっかけでした。いろいろなベンチャー企業がある中で、「ヒューマンライフコードはなかなかおもしろそうな会社だから、ぜひアプローチをさせてください」という話でした。再生医療のベンチャー企業は数多くあり、どの会社がいいのか目利きしづらい中ではありましたが、藤巻から受けた報告と原田社長と実際にお会いして伺ったお話によると、海外からの輸入に頼っていた再生医療が主流である中で、国産のマスターセルを使って自分たちで苦労しながらも品質の高い細胞を抽出して培養するところまでをやられている、と。これは再生医療のサプライチェーンを考えた時に、また、経済安全保障を考慮した時に一番安心安全です。まずは何よりもその部分でヒューマンライフコードに信頼を置き、お手伝いできることがあれば一緒に取り組みをしていきたいと感じるようになりました。
また、原田社長にお会いした時、原田社長の仕事に対する真摯な態度とその情熱は間違いないと感じました。熱い想いで、自分の仕事を自分の言葉で語ることができる。原田社長と一緒なら苦労が多くても必ず大きな成果に結びつくだろう、という大きな期待感を持ちました。それと合わせて、取締役のAndyさんとお話した時に、彼が当事者でありながら客観的に仕事のことや原田社長のことを私に語ってくれたことで、私が見立てたとおりの信頼に値する素晴らしいお人柄だと確信しました。これが、安心感を持って御社との取り組みを続けていける理由です。

原田:起業した時の最大の課題意識は、産業として見たときに原材料の調達を輸入に依存している、原材料の安定供給ができていないというところにありました。その課題意識と、産業として普及させることの可能性を大いにもつ臍帯を活用した細胞製品の製品化に向けていち早く取り組む必要がある、という点で、御社の想いと一致していたのだと思います。荒川:臍帯由来ということで、マスターセルそのものの品質が高い、増殖能が高い、加齢による品質のばらつきが少ない。原材料そのものから高い品質が担保されているということは、品質を重要視して医薬品を運んでいる我々が大切にしている部分であり、それが原田社長の考えとぴったり合いましたね。
もう一つお話すると、当時、臍帯を活用するには胞衣条例があった中で、商業用に使うことは世間的に厳しく、ビジネスにすることは行政も含めてよりハードルが高いため、諦める人が多かったと思います。原田社長は、それでも臍帯由来の再生医療等製品化に情熱をかけて取り組んでいる。そこが単なるビジネスや品質の問題以上に、一緒に取り組みたい、お手伝いしたいと思えた大きなポイントでした。
原田:単に製品化を目指すのではなく、医療として続けられるもの、そして広げられるものでなければならない。それを成し遂げるためには土台となるインフラ、サプライチェーンが必要であり、創業以来、経営努力として力を注いできた部分です。
現在、順調に治験も進んでおり、臍帯からの間葉系細胞で実際に救える命があることを実感しています。1日でも早く製品化し、一人でも多くの必要とする患者さんにお届けするためにはサプライチェーンの強靭化が必要ですので、引き続きの強固な連携のもと、臍帯を利活用できるエコシステムを共に創っていけることを確信しました。
最後に、ヒューマンライフコードに期待することを、当社の社員やステークホルダーに向けてメッセージをいただけたらと思います。

荒川:やはり何と言っても、我々も製品化されることを一番楽しみにしているし、そのためにアルフレッサ株式会社を中心とした全国をカバーする6つの事業会社で、既に再生医療等製品を保管して輸配送ができる設備が整っています。全国で11ヵ所の配送拠点を持っているので、再生医療等製品を1日でも早く困っている患者さんにお届けできるようになりたいと思っています。そこが一番期待することであり、我々も最大限お手伝いしなければならないと考えています。原田:いただいたご恩をお返しできる日を楽しみに、製品化というお約束を果たしてまいります。荒川:出資をさせていただいているだけではなく、ハンズオンというかたちに捉われず、一緒に取り組みをさせていただくパートナーとして、私たちを見ていただければと思います。

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