ヒューマンライフコードは、「へその緒で世界を変える」ソーシャルイノベーションの志を持つバイオ創薬ベンチャーとして、2017年に創業しました。
東京大学医科学研究所との共同研究のもと、技術シードとなる「東京大学医科学研究所 臍帯血・臍帯バンク(施設長:長村登紀子先生)」の公益性を維持するかたちで産科病院からインフォームド・コンセントを経て入手する臍帯を保管・品質管理する「臍帯(へその緒)の資源化」を支援。同時に、臍帯由来間葉系細胞を用いた治験を通じて、再生医療等製品として製品化することによって、新たな治療の選択肢が必要な患者さんの生きる希望につなげる(“コード”する)ことをミッションとしています。誰もが歳を重ねるごとに楽しみな世界(“ヒューマンライフ”)を創ることをビジョンとし、「つなぐ命のきずな つながる未来」を創業以来のキャッチフレーズとしてきました。
私たちのコーポレートマークには、二つの羽で羽ばたく様子を表現すると共に、たくさんの人の支えとなるヒューマンライフコードでありたい、という願いを込めています。また、臍帯(へその緒)からつむぐ「命のきずな」をコンセプトとし、全てのステークホルダーとの信頼関係を創造する企業姿勢をハートで表現しました。
持続可能性が求められているこの世の中で、廃棄物となっている臍帯(へその緒)の利用に関する新たなエコシステムを形成します。そして、グローバル戦略に基づいた臍帯由来間葉系細胞のプラットフォームを構築し、世界的に見ても例を見ない、最先端となるサステナビリティ経営を推進してまいります。
代表取締役社長 原田 雅充
愛知県名古屋市出身。旧通産省工業技術院生命科学研究所にて血管老化研究を経て、岐阜大学大学院農学研究科生物資源利用学修了(農学修士・遺伝子工学)。1998年、日本化薬(株)臨床開発へ入社、新GCP下でのモニターとして職業人生がスタートする。2000年、アムジェン(株)臨床開発へ入社。入社初年度にコンセンサスインターフェロンの承認取得への貢献が評価され、社長賞を受賞。血液腫瘍領域のロミプロスチム(血小板造血を促進する遺伝子組み換えタンパク質)、整形・内分泌代謝領域のデノスマブ(骨吸収の抑制につながる抗RANKL抗体)の開発に携わる。
その後、東京大学医科学研究所分子療法研究分野(当時の教授:浅野茂隆)の研究員として、難治性急性白血病に対する新規ターゲティング療法に関する研究を推進。2004年の米国血液学会(ASH@フィラデルフィア)にて、所属研究室として10年ぶりとなる口頭発表を果たしたことを皮切りに数々の学会発表、血液学分野で最も権威のある米国血液学会誌「Blood」に筆頭著者として採択されるなどの成果を上げる。2007年、セルジーン(株)メディカルマーケティングへ入社。レナリドマイド((免疫調節薬・サリドマイド誘導体)の2つの血液腫瘍疾患に対する薬事承認を見据えた自社販売体制の立ち上げをリード。発売2年目で100億円の売上達成に貢献。臨床開発統括部長へ昇進し、最年少でリーダーシップチーム参画、血液腫瘍領域6製品のグローバル開発を統括。この頃に周産期産物由来の細胞療法に大きな将来性を感じ、グローバルに連携しながら日本での事業化に取り組むことを決意。2013年、セルジーンを退社。ニューヨークのビジネススクールで経営学を学びながら(経営学修士・MBA)、事業構想を練る。2015年、シンバイオ製薬(株)入社。執行役員(CBO:Chief Business Officer)・営業マーケティング本部長に着任。
2017年、ヒューマンライフコード株式会社を設立。代表取締役・創業社長として当社事業に共鳴するステークホルダーと連携し、臍帯由来間葉系細胞の製品化とその後の医療の未来創りをリードしている。趣味は、水泳、硬式テニス、映画鑑賞、落語観笑。