~細胞治療の未来を共に創る~
世界に先駆けて、臍帯由来の間葉系間質細胞(以下「UC-MSCs」)の再生医療等製品として実用化と普及を目指すヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長:原田 雅充、所在地:東京都中央区、以下「当社」)は、2025年9月5日に発表した、UAEのHAYAT CAPITAL Limited (Tawasol Holding Group傘下)との合弁会社「Human Life CORD MENA」設立に向けた合意について、10月15日にプレスカンファレンスを開催いたしました。

左から、HLC事業戦略 Waleed Osman、Tawasol Group Holding Chairman Dr. Mohamed Amin、
HLC 代表取締役社長 原田 雅充、ADIO日本事務所代表 Alecia Thomson氏
■登壇者コメント
当社代表取締役社長の原田は、日本発のバイオスタートアップとして臍帯由来細胞を社会実装する意義、そしてUAEを次の拠点として選んだ理由について説明しました。
「私たちがこの取り組みを進める理由は、細胞治療を“限られた国の特権”ではなく、“すべての必要とする人に届き、続けられる医療”へと変えていくためです。臍帯は、誰かを救うために誰かを傷つけることのない、命をつなぐ細胞の源です。
細胞治療の社会実装において最も重要なのは、倫理・安全性に加え、信頼と品質を備えた細胞を安定供給できるサプライチェーンの確立です。私たちは、東京大学医科学研究所で確立した細胞製造技術に加え、New York Blood Center Enterprises (NYBCe)との連携による製造・品質管理の標準化を通じ、持続可能な細胞治療のグローバルエコシステムの構築を目指しています。
その中心にあるのが、日本・アメリカ・中東を結ぶ三極連携モデルです。このネットワークを通じて、世界中の患者さんに安全で高品質な治療を届ける新しい医療インフラを創り上げます。今回のHLC-MENA設立は、私たちの理念“つなぐ命のきずな つながる未来”をグローバルに具現化する挑戦であり、日本の技術と国際共創によって築く、次世代細胞治療エコシステムの礎です。」
また、Tawasol Group Holding ChairmanのDr. Mohamed Aminは、UAE政府が推進する「ヘルスケア×イノベーション」戦略の中で、HLCとの提携が持つ意味を強調しました。
「UAEはAIと生命科学の融合を国家戦略として掲げています。HLCの技術は、そのビジョンに完全に合致するものであり、MENA地域における医療の質とアクセスを飛躍的に高めると信じています。」
さらに、「HLC-MENAは単なる合弁事業ではなく、“命の技術”を通じた文化と未来の架け橋となる」と語り、医療・教育・産業の三位一体で進める協働の重要性を訴えました。
さらに、来賓として登壇したAbu Dhabi Investment Office 日本事務所代表のAlecia Thomson氏は、アブダビの成長戦略の一環として本連携を高く評価しました。
「アブダビは、脱石油経済への転換を進め、バイオテックやライフサイエンスを次の成長エンジンと位置づけています。アジアと欧州を結ぶ地理的優位性を活かし、日本企業との連携を通じて、研究・製造・投資の循環モデルを生み出したいと考えています。」
■今後の展開
HLC-MENAは、UAEを拠点に細胞治療の製造・供給体制構築を進めるとともに、MENA地域の医療・研究機関とのパートナリングを推進します。
【プレス資料PDF】UAEとの合弁会社設立を発表