世界に先駆けて臍帯由来の間葉系細胞を再生医療等製品として実用化を目指すヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長:原田 雅充、所在地:東京都中央区、以下「当社」)は、この度、東京商工会議所(小林健会頭)が主催する、第21回「勇気ある経営大賞」(実行委員長:倉石誠司副会頭・本田技研工業(株)特別顧問)のスタートアップ部門において、大賞を受賞いたしました。
「勇気ある経営大賞」とは東京商工会議所が、過去に拘泥することなく高い障壁に挑戦し、理想の追求を行うなど、“勇気ある挑戦”をしている中小企業 またはグループ(以下、企業)を 顕彰する制度です。本顕彰を通じ、後に続く企業に勇気を与え、ひいては経済の活性化に資することを目的としています。本年度より創業10年以内の起業を対象とした「スタートアップ部門」が新設されました。
※公式サイトhttps://www.tokyo-cci.or.jp/market/keieitaisyo/
当社は、これまで立ちはだかっていた規制・技術・供給の3つの壁を乗り越え、臍帯(へその緒)で難治性疾患の患者さんの生きる希望へつなげるべく挑戦を続けてまいりました。これらの取り組んできた成果が評価され、今回新設された【スタートアップ部門】における初代の大賞受賞に至りました。
■当社がこれまで乗り越えてきた3つの壁
1つ目の壁:規制
日本では、お産の時に出る臍帯(へその緒)の廃棄は自治体ごとに制定された胞衣(えな)条例に従う必要があり、臍帯(へその緒)は自治体が指定する専門業者へ委託し廃棄する必要があり、研究目的を除いては使うことができず、製品として販売することはできません。しかしながら、「強い意志で自ら時代を作る」覚悟を持ち、条例緩和に向けて働き続けた末、2019年9月に東京都より緩和通知を得るに至り、臍帯(へその緒)が細胞製品の原料として利活用できるようになり、産業化への大きな第一歩となりました。
2つ目の壁:技術
細胞製品は生ものであるため、品質確保に影響する製造方法の確立が事業上の肝となります。東京大学から独占グローバルライセンスを得て、製造方法に関するノウハウの使用権を獲得し、事業上の基盤が整いました。
3つ目の壁:供給
当社が再生医療等製品の製造販売業を取得し、市場への最終責任を果たす座組のもと、創業から6年で、東京大学医科学研究所附属病院臍帯血・臍帯バンク、ロート製薬株式会社、アルフレッサ株式会社、持田製薬との業務提携を通じ、原材料である臍帯(へその緒)の入手から細胞製品の製造、施設への物流に至るまで、一人でも多くの患者さんに安定して供給し続けられる一気通貫のサプライチェーンを構築しました。
当社は現在、造血幹細胞移植後の非感染性肺合併症という極めて重篤な希少難治性疾患に対する治療法の確立に向けた挑戦を続けております。企業理念である「つなぐ命のきずな つながる未来」のもと、1日でも早く新たな治療の選択肢を待っている患者さんの生きる希望へつながるよう、引き続き全力で邁進してまいります。
【プレス資料PDF】勇気ある経営大賞【スタートアップ部門】大賞受賞