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臍帯由来間葉系細胞の高い増殖能や遊走能を検討した研究成果が論文採択

 世界に先駆けて臍帯由来の間葉系細胞を再生医療等製品として実用化を目指すヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長:原田 雅充、所在地:東京都中央区、以下「当社」)は、当社の共同研究先である東京大学医科学研究所附属病院臍帯血・臍帯バンクの長村登紀子施設長らの研究により、臍帯由来間葉系細胞(UC-MSCs)が骨髄由来MSC(BM-MSCs)及び脂肪由来MSC(AD-MSCs)に比較して、優位に高い増殖速度、増殖限界を示し、また、同種混合リンパ球反応(MLR)中の過剰炎症に伴う障害細胞へ有意に高い遊走能を発揮することが示されましたので、お知らせいたします。
 
 本研究成果は、2024年3月11日、英国科学雑誌「Frontiers (MLRin Cell and Developmental Biology」オンライン版で公開されました。
 
■論文情報
〈雑誌〉Frontiers in Cell and Developmental Biology
〈題名〉Superior migration ability of umbilical cord-derived mesenchymal stromal cells (MSCs) toward activated lymphocytes in comparison with those of bone marrow and adipose-derived MSCs
〈DOI〉DOI 10.3389/fcell.2024.1329218
〈URL〉https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcell.2024.1329218/full
 
【当社シニアメディカルアドバイザーの長村登紀子准教授のコメント】
 UC-MSCs(臍帯由来MSC)の臨床応用を確固とするためには、再生医療等製品として薬事承認を得て市販化される必要があります。その市販化に向け、採算性のある量産化の課題が存在します。今回の研究成果から、UC-MSCsは増殖速度、増殖限界が高く、効率的な細胞製品製造が見込まれ、市販後の量産化につながるポテンシャルが高いMSCであることが示されています。また、MSCの有効性を発揮する作用機序の一つに、MSCが炎症部位や組織障害部位へ遊走し、そこで抗炎症、組織修復作用を発揮することが知られています。これまでUC-MSCsの炎症細胞への遊走能は十分に理解されておりませんでしたが、本研究では、MLR(同種混合リンパ球反応)における炎症細胞への遊走能が、骨髄由来および脂肪由来の間葉系細胞に比べ、UC-MSCsが有意に高いことが実験的に示されています。今後、ヒューマンライフコードによる希少難治性疾患に対する研究開発が前進、世界に先駆けてUC-MSCsの有効性・安全性の検証が進められることを期待します。
 
 
【プレス資料PDF】IMSUT CORD 長村登紀子先生の研究成果が論文採択
 

<本件に関するお問い合わせ先>
広報担当 林
E-mail: info@humanlifecord.com / TEL: 080-4671-0405
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