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第23回日本再生医療学会にて臍帯由来と他組織由来の間葉系細胞に対する網羅的遺伝子発現解析による特徴比較を発表

 世界に先駆けて臍帯由来の間葉系細胞を再生医療等製品として実用化を目指すヒューマンライフコード株式会社(代表取締役社長:原田 雅充、所在地:東京都中央区、以下「当社」)は、2024年3月21日(木)~23日(土)に新潟コンベンションセンター朱鷺メッセで開催されました「第23回日本再生医療学会総会」にて、「臍帯由来間葉系細胞と他組織由来間葉系細胞の網羅的遺伝子発現解析による特徴比較」についてポスター発表を行い、ご参加の研究者の方々と活発な意見交換が行われました。
 
   
 
■演題・発表者
演題:臍帯由来間葉系細胞と他組織由来間葉系細胞の網羅的遺伝子発現解析による特徴比較
発表者:人見一寛1)、 三谷明子1)、長村登紀子2)、山田眞路1) 
1)ヒューマンライフコード株式会社
2)東京大学医科学研究所付属病院セルプロセッシング・輸血部
 
■背景
 間葉系細胞(Mesenchymal Stromal Cells:MSCs)は、臍帯、骨髄、脂肪、歯髄など、多種多様な組織から採取可能な分化能を有する細胞です。MSCsは免疫調節作用や組織修復能を有することが知られており、近年、新たな創薬モダリティとして、MSCsを利用した治療法の研究開発が注目されています。その中でも臍帯由来間葉系細胞(Umbilical Cord-derived Mesenchymal Stromal Cells:UC-MSCs)は、他組織由来MSCsと比較し細胞の均一性や細胞増殖能の高さなどいくつかの利点を有するとの報告がありましたが、それらを説明する遺伝子発現レベルでの違いに関する報告は限定的でした。
 本研究では、RNA-seq解析法による網羅的な遺伝子発現解析の結果より、UC-MSCsの特徴を明らかにしました。
 
■結果
 ヒト臍帯、骨髄、脂肪組織由来のMSCsのRNAを精製しRNA-seq解析を行い、そこで得られたデータをもとに、主成分分析及びクラスター分析を行った結果、臍帯、骨髄、脂肪それぞれの組織由来のMSCの遺伝子の発現パターンが異なる事が明らかとなりました。
 特にUC-MSCsにおいて発現が変動している因子を調べた結果、MSCsの機能に繋がり得る分泌因子や細胞膜の構成因子、転写因子等の発現に差異があることが明らかとなりました。
 
■展望
 今回得られたデータを活用することで未だ解明しきれていない免疫調節作用や組織修復能などMSCsの更なる機能解明へつなげてまいります。
 
■当社執行役員CSO 山田眞路のコメント
今回の日本再生医療学会では、当社含めて間葉系細胞またはそのエクソソームによる難治性
疾患の治療可能性が大いに示されました。当社の発表で裏付けられた再生医療等製品の開発におけるUC-MSCsの有用性と皆様からの期待に自信を深めるとともに、本領域における数多くの同志皆様との協働により日本発の再生医療・細胞治療を継続的かつ国際的にリードしていくという気概を持って、一日も早く患者さんへ届く製品の開発を続けて参ります。
 
 
【プレス資料PDF】HLC再生医療学会総会でポスター発表
 

<本件に関するお問い合わせ先>
広報担当 林
E-mail: info@humanlifecord.com / TEL: 080-4671-0405
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